【スペイン】貴重な遺跡を守る緊急作戦
スペインのエストレマドゥーラ地方では2019年、激しい干ばつにより、ヴァルデカーニャス貯水池の水位が史上稀に見る低水位にまで落ち込みました。この低水位が原因で、ローマ時代の都市「アウグストブリガ」を含む多くの考古学的遺跡が水面下から姿を現しました。
国と地域の当局は、水位が再び上昇する前に、これらの歴史的資料を盗掘者から守り、緊急に救出・研究を行う「オペレーション・ヴァルデカーニャス」を開始しました。
この作戦により、古代の墓地や中世のコイン、ローマ時代の祭壇などが回収されました。特に注目されるのは、新たな技術を用いて分析されたガダルペラルのドルメン(巨石墓)で、これは紀元前5千年から3千年頃にさかのぼることが明らかになりました。
これらの貴重な発見は、遺跡の文化的価値を高め、歴史的な一節を我々の時代に伝えることができました。ほとんどの発見物はカセレス博物館に移送され、展示されています。これにより、世界のどこかのオークションで売り払われることなく、公の目で見られるようになりました。
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