【スーダン】世界最大の飢餓危機の瀬戸際に

国連の世界食糧計画(WFP)は、スーダンが「世界最大の飢餓危機」に直面していると警鐘を鳴らしています。WFPのスーダン担当スポークスパーソンによると、スーダンのエル・ファッシャーでの衝突が人道支援を妨げており、飢餓の拡大が懸念されています。

1年間続くこの紛争は前例のない飢餓を引き起こし、WFPは雨季が始まる前に70万人に食料を届ける必要があるとしています。しかし、道路の使用が制限されており、隣国チャドに8,000トンの食料を備蓄しているものの、配布が難航しています。

エル・ファッシャーでは170万人が飢餓に苦しんでおり、WFPは支援活動のための安全な通行の確保を求めています。スーダンと南スーダンでは約2,800万人が食糧不安に直面しており、国際社会の行動が急務です。

スーダンの軍隊はエル・ファッシャーを掌握しており、2020年に政府と和平合意を結んだ武装勢力と協力しています。しかし、2023年4月に勃発した戦争は、軍の将軍とRSFの司令官の対立により発生し、深刻な人道危機を引き起こしました。

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