【オーストラリア】ADHD薬は症状軽減に効果も、生活の質には影響せず
ADHDの成人治療に関する大規模研究が行われました。
結果、刺激薬や非刺激薬の一部はADHDの核心的な症状を軽減する効果が確認されました。
しかし、生活の質や長期的な効果には十分な証拠がないと報告されています。
刺激薬リタリンなどは、集中力を高め、衝動的な行動を抑えるとされています。
ただし、非刺激薬アトモキセチンは副作用や効果の感じ方から受け入れが低いとの結果も出ています。
また、認知行動療法やマインドフルネスといった薬以外の治療法の効果は、臨床医の評価では確認されましたが、自己評価では一致しない結果となりました。
研究者は、ADHD治療には個々の患者に合った方法を模索する必要があると強調しています。
今後は薬や非薬物治療の長期的な影響に関する研究が求められます。