【韓国】日本人が韓国就職を目指す理由とその実態
近年、韓国で働きたいと願う日本人が急増しています。
2014年には、韓国で就労ビザを持つ日本人はたった1人でした。
しかし2024年には2,096人にまで増え、日本と韓国の間での就職トレンドに大きな変化が起きています。
韓流ドラマやK-POPに親しんだ若者が韓国語を学び、韓国で働くことを夢見るようになっています。
例えば、韓国のAIスタートアップ「MakinaRocks」で働く長井康士郎さん(34)は、日本でのコンサルタント経験を活かし、5年前に韓国に移住しました。
「数年前なら『なぜ韓国で働くの?』と聞かれましたが、今では韓国の技術や研究開発力が評価されています」と語ります。
韓国の平均月収が日本を追い越したことも、魅力の一つです。2022年の韓国の平均月収は399万ウォンと、日本を上回りました。
一方で、韓国の就労ビザ制度は厳しく、学歴や経験が職務内容に直結していないと認められません。
日本人学生の中には、韓国のビザ条件を満たすため、専攻を変更する人も増えています。
例えば、明治大学で韓国史を学んでいた高光遥さん(24)は、韓国の有名ファッション企業で働く夢を叶えるため、ソウル大学でアパレル専攻の修士課程に進学しました。
韓国での日本人就職は魅力と課題の両方を抱えていますが、挑戦する若者たちの姿は、未来を切り開く可能性を感じさせます。