【韓国】消えゆく冬の風物詩ブンオパン
韓国の冬の定番「ブンオパン」が、街から姿を消しつつあります。
1990年代、10個1000ウォンで買えた手軽なおやつも、今や1個1000ウォン以上。
高騰する材料費が屋台の存続を脅かしています。
ブンオパン(붕어빵)は、韓国の伝統的なストリートフードで、魚の形をした焼き菓子です。
外はカリッとした食感で、中に甘いあんこ(小豆のペースト)が詰められているのが特徴です。
小豆や小麦粉、調理油の価格が軒並み急上昇。
特に小豆は気候変動の影響で収穫量が減少し、輸入も高騰。
40kg当たり264,000ウォンに達し、2019年から52%も値上がりしました。
加えてプロパンガス費用の増加も負担です。
こうした状況で、屋台ではなく大手企業が冷凍食品としてブンオパンを製造。
家庭で手軽に楽しめる商品が人気を集めています。
しかし、街角で味わう特別感は失われつつあります。
屋台を守るため、地元アプリでは「ブンオパンマップ」機能も登場しました。
街の風景と共にあるブンオパンの伝統が、これからどう変わるのか注目されています。