【北朝鮮】洪水被害が長引き、住民生活に深刻な影響
北朝鮮慈江道では7月末の洪水から3カ月が経過しましたが、被災者は依然として仮住まいを余儀なくされています。
支援不足や生活環境の悪化に住民たちの不満が募っています。
洪水により多くの家が崩壊し、被災者は他の住民の家に一時的に住むよう手配されました。
しかし、再建工事が進む中でも完成予定が12月に延期され、新生活への希望は遠のいています。
「20年かけて揃えた生活用品を失った」という悲痛な声が多く聞かれます。
さらに、秋の重要な行事であるキムチ作りにも影響が出ています。
「冬の主食」とも呼ばれるキムチは北朝鮮の生活に欠かせないものですが、仮住まいの被災者は自分たちのキムチを仕込むことができません。
仮住まい先のキムチ作りを手伝っても、自分たちの分を用意できない現状に多くの被災者が苦しんでいます。
また、住民には洪水復旧費用として10,000北朝鮮ウォンの負担金が課されました。
食料も満足に買えない家庭がさらに追い込まれています。
住民たちは支援の少ない中で必死に困難に立ち向かっていますが、日常生活の再建は依然として遠い状況です。