【オーストラリア】退職後も続く住宅ローンの重圧
オーストラリアでは、住宅ローンを抱えたまま定年を迎える人が急増しています。
過去20年間で、55歳から64歳の完全な住宅所有者の割合はほぼ半減しており、今では多くの人が退職後も住宅ローンの返済に苦しんでいます。
デジタルファイナンスアナリティクスによると、調査対象の退職者の約75%が、住宅ローンの残高が年金の額を上回っている状態です。平均的なローン残高は約19万オーストラリアドルに達し、一部では50万ドルを超えるケースもあります。
この傾向は、住宅購入年齢の上昇によってさらに悪化する見込みです。
専門家は、住宅ローンの返済が長引くことで、多くの人が年金や資産を取り崩して対応せざるを得なくなり、老後の生活に大きな影響を及ぼすと警告しています。
今後、住宅ローンの返済を終えることができず、多くの人が家を売却するか、年金に依存するリスクが高まっているのです。