【欧州】ゲームソフト改造ツールに関する判決
EU司法裁判所がソニーのプレイステーションゲームとサードパーティ製ソフトウェアの間の法的な争いに関して新たな判決を下しました。ソニーは、Datel社が製造する「アクションリプレイPSP」と「Tilt FX」というデバイスがゲームソフトのコードを不正に変更し、独占的な権利を侵害していると訴えていました。これに対し、裁判所はDatelの製品がソフトウェアのコードを直接変更するわけではなく、プレイ中のデータを一時的に変更するだけであるため、著作権で保護される範囲外であるという判断を示しました。
この決定は、コンピュータプログラムの法的保護に関するEUの指令の解釈に新たな光を当てるもので、ソフトウェアの機能やユーザーが利用する手段が、それ自体がプログラムを再生産または再作成することを可能にしない限り、保護の対象外であることを確認しました。
この判決でゲーム開発者とユーザーの間の機能拡張や改変の範囲が明確にされ、ソフトウェアの使用権に関する理解が深まりました。