【北朝鮮】勉強よりもお金?北朝鮮で拡がる賄賂問題
北朝鮮のキムチェク工科大学の卒業生たちは、ピョンヤンでの職を手に入れるために、熾烈な競争を繰り広げています。特に地方出身者は、就職先を確保するために高額な賄賂を払う必要があり、その額は年々増加しています。
昨年の終わりには$5,000だった賄賂の金額が、今年初めには$8,000に跳ね上がり、現在では$10,000を超えています。地方出身の卒業生にとって、ピョンヤンでの就職は単なる職探しではなく、社会的地位と生活水準の向上のための一生に一度の機会です。
しかし、勉強を頑張っても、最終的にはお金が優先される現実に、多くの学生が失望しています。これにより、学問の価値が軽視され、経済的な背景が将来を左右するという、社会の構造的な問題が浮き彫りになっています。
地方での仕事に満足できない卒業生たちは、不満を抱え、賄賂を払えない限り、ピョンヤンでの生活を諦めるしかありません。国家は、人材の活用方法を再考する必要があるかもしれません。