【ドイツ】ナイフ規制強化へ
ドイツ政府は、特に鉄道駅周辺でのナイフによる事件が増加しているとして、ナイフ規制を強化すると発表しました。
内務大臣のナンシー・フェーザー氏は、公共の場で持ち運べるナイフの刃の長さを現行の12センチメートルから6センチメートルに制限する法改正を提案しています。
家庭用ナイフはそのままのパッケージでの携帯が例外とされ、スイッチブレードは全面的に禁止されます。
「ナイフは重大な傷害や死に至る暴力行為に使われています」とフェーザー氏は述べ、より厳しい武器法と厳格な管理を求めています。
警察統計によると、2023年にはナイフによる重傷事件が前年比5.6%増の8,951件に上りました。
また、ドイツの空港や主要鉄道駅の安全を担当する連邦警察は、今年の初め6ヶ月間で駅周辺でのナイフ攻撃が大幅に増加したと報告しています。
しかし、ナイフ犯罪の統計は2021年からしか収集されておらず、専門家はこれを傾向と断定することに慎重です。
また、移民背景とナイフ犯罪の間に直接的な関連は見られないとされています。フェーザー氏の法改正提案は、法の簡素化には役立つかもしれませんが、ナイフ犯罪の予防にはほとんど効果がないとの見解も示されています。