【マレーシア】浮かぶ田んぼで有機米栽培
マレーシアで67歳の土木技師、タム・パク・スーさんが新たな挑戦として「浮遊式田んぼ」を使った有機米栽培に取り組んでいます。
この方法により、土壌での栽培よりも収穫量を約2倍に増やすことに成功しました。
浮遊式田んぼのプラットフォームは6m×3mの大きさで、高品質な土と550株の稲が植えられています。
土が常に湿った状態を保つため、稲の生育が促進され、年間3回の収穫が可能です。
さらに池では魚やアヒルを飼育し、農家の副収入として役立てています。
害虫対策では、収穫1ヶ月前にネットで鳥や害虫を防ぎ、さらに害虫が発生した場合はプラットフォームを一時的に水中に沈め、魚に害虫を食べさせるという工夫も。
これにより、農薬の使用を抑え、コスト削減につながっています。
現在タムさんは、約19台のプラットフォームを使用し、有機米の栽培を拡大中です。
彼は、この方法を活用すれば1haあたり400台のプラットフォームで年間18~20トンの米を収穫でき、国内の食料安全保障にも貢献できると期待を寄せています。
政府の支援を受け、この技術をさらに広げたいと語っています。