【北朝鮮】巧妙な違法外貨獲得の実態
北朝鮮は2017年に国際的な金融システムSWIFTから排除された後も、多様な手段で外貨を獲得し続けています。
主な手段は、密輸、海外労働者の派遣、そしてサイバー犯罪です。
北朝鮮は石炭や鉱物を中国へ密輸することで、2017年から2023年に約21.5億ドルを稼ぎました。
北朝鮮の石炭は低価格で高品質なため、中国にとって重要な資源となっています。
密輸資金は中国の闇銀行や虚偽の口座を利用して隠しています。
また、海外派遣労働者は約10万人が40カ国で働いており、2017年以降約17.5億ドルを稼ぎ出しました。
労働者の大半が収入の70~80%を北朝鮮当局に差し出しており、外交特権を利用してその資金を北朝鮮に送っています。
さらに、サイバー犯罪も重要な資金源です。
北朝鮮は仮想通貨を狙ったハッキングで、2017年から2023年に13.5億ドルを稼ぎました。
仮想通貨は匿名性が高く、追跡が難しいため、理想的なマネーロンダリング手段とされています。
これらの活動を阻止するには、中国の協力が不可欠です。
国際社会は中国に責任ある行動を促し、制裁の徹底を求める必要があります。