【サモア】消えゆく伝統を守るサモアの挑戦

サモアの首都アピアにある文化村では、伝統的な入れ墨「タタウ」の実演が行われています。
タタウは男性に施される濃密な模様で、下半身を覆い成人の通過儀礼とされています。
一方、女性の「マル」はより繊細で上品なデザインが特徴で、太ももから膝下にかけて刻まれます。

文化村ではこれ以外にも、伝統工芸の実演が行われています。
たとえば「イエ・トガ」という柔らかく光沢のある織物は、重要な儀式で贈られる高価値な品です。
また、「シアポ」という紙のような布は、樹皮を叩いて薄くし、天然染料で模様を描きます。
これらの工芸品は、結婚式や葬儀などの場で贈り物として使われます。

しかし、スマートフォンや現代の生活に夢中になる若者が増え、こうした伝統文化の担い手が減少しています。
ある女性は「家族でこの技術を守るのは母と私だけ」と語り、その重要性を訴えています。

サモアの文化は3000年以上前から続く誇りであり、観光客や世界中から訪れる人々に感銘を与えています。
「毎日伝統を守り続けることが、私たちの文化の生命線」。
そう語る地元の人々の努力が、未来の世代に伝統を受け継ぐ希望となっています。

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