【韓国】大統領の「秩序ある辞任」に憲法違反の声
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「秩序ある辞任」を提案したことに対し、法学者や専門家から憲法違反との批判が高まっています。
秩序ある辞任は大統領権限の一部譲渡を意味しますが、韓国の憲法では大統領の権限は辞任や弾劾以外では停止できないとされています。
尹大統領は軍の指揮権を保持しつつ、首相や与党に国政運営を任せる意向を示しました。
しかし、これは単なる政治的な宣言にすぎないと批判されています。
また、与党の国政介入についても「政党は国家機関ではない」として不適切との指摘があります。
専門家は、現状が法的に正当化できない混乱を招いていると懸念を表明。
軍の指揮権や人事権などを保持する大統領が権限を行使し続ける限り、問題は解消されないとの見方が強まっています。
憲法秩序を守るには、弾劾手続きなどの正当な方法が必要だと強調されています。