【フランス】ヘネシー従業員が訴える「コニャックを守れ!」
フランス南西部コニャックの町で、ヘネシーの従業員が中国向けボトリング移転案に反対し、抗議活動を行いました。こ
の計画は、中国の関税回避を目的に、コニャックを瓶詰めせずに輸出し、中国でボトリングするというものです。
中国は10月以降、ヨーロッパのブランデー輸入に対し保証金や銀行保証書を要求。
これはEUが中国製電気自動車に課した関税への報復とされています。
この結果、コニャック輸出の約95%が影響を受け、瓶詰めでの輸出には最大35%の関税がかかる可能性があります。
ヘネシーはこの計画を一時停止しましたが、中止ではなく状況次第で再開する可能性を示唆しています。
従業員や地域住民は、計画が地域経済に壊滅的な影響を与えると懸念。「生産ラインが移転すれば、多くの雇用が失われ、町がゴーストタウン化する」と訴えました。
さらに、AOC(原産地呼称保護)に地域ボトリングの保護を追加するよう求める声も上がっています。
これにより、コニャックの品質とブランド価値を守りたいと考えています。
この問題は、地域経済だけでなく、輸出依存が強いコニャック産業全体の将来を左右する重要な課題となっています。