【イギリス】世界一細いスパゲッティの開発

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームが、髪の毛の約200分の1の太さを持つ世界一細いスパゲッティを開発しました。このスパゲッティは食品ではなく、新しい繊維「ナノパスタ」として開発されました。

研究チームは、環境に優しい方法でナノファイバーを生成することに成功。具体的には、32℃で温めたギ酸に小麦粉を溶かし、4時間加熱してでん粉をエステル化。冷却後に電界紡糸で直径372ナノメートルのナノパスタを製造しました。このナノパスタは水との親和性が高く、水滴が数秒で吸収される特性を持っています。

従来の製法では大量の水と化学物質を必要としていましたが、新しい方法は小麦粉を直接使用し、より環境に優しい製造が可能です。また、製造プロセスはシンプルで、コスト削減や生産効率の向上が見込まれます。

さらに、このナノパスタは医療用材料や環境技術など多岐にわたる用途での活用が期待されています。ただし、紡糸の安定性や品質のばらつき、原料の粒子サイズや装置の目詰まりなどの課題が残されており、これらを解決するための研究が続けられています。

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