【中国】スキー人気急上昇も課題が山積
中国では冬の寒さが到来するとともに、スキー熱が一層高まっています。
北京近郊の河北省崇礼をはじめとするスキーリゾートには、多くのスキーヤーが訪れ、シーズン序盤から賑わいを見せています。
特にシーズン初期の滑走は、混雑を避け、技術をじっくり磨けると注目されています。
2023-24年のシーズンには、中国国内のスキー場で約2,308万人の来場が記録されました。
これは北京冬季五輪後の勢いを超える数字です。
さらに、中国政府は高品質な氷雪スポーツを経済成長の推進力と位置づけ、支援を強化しています。
一方で、スキー教育の遅れやインストラクターの質のばらつきが長期的な課題とされています。
初歩的な技術指導が不十分なまま、初心者が自己流で練習を重ねるケースが多い状況です。
これに対し、中国は2024年2月にスキー指導の国家基準を整備しました。
また、欧州やカナダのプロスキー指導者協会と協力し、国内のスキー教育の改善を図る動きも進んでいます。
専門家は、インストラクター同士の協力や、統一された指導体系が重要だと提言しています。
このような努力が実れば、中国のスキー産業はさらに発展するでしょう。