【アメリカ】ウクライナに長距離ミサイル使用を許可
バイデン政権が、ウクライナにアメリカ製長距離ミサイルをロシア領内で使用することを初めて許可しました。
これは、北朝鮮軍がロシアを支援していることへの対抗措置とされています。
ウクライナはATACMSミサイルを用い、ロシア軍や北朝鮮軍が展開するクルスク地域での防衛を強化する見込みです。
この決定を受け、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナがロシア領を攻撃すれば「NATOとロシアの全面戦争を引き起こす」と強い警告を発しました。
さらに、モスクワは西側諸国に対しても激しい反発を示しています。
アメリカの政策変更は、ヨーロッパ諸国にも波紋を広げています。
フランスやイギリスはウクライナに長距離ミサイルを提供しているものの、アメリカの承認がない限りロシア領内での使用を控えてきました。
この動きにより、今後の支援方針の見直しが検討される可能性があります。
一方で、アメリカ当局は今回の決定が戦況を大きく変えるとは考えていないとし、戦争の長期化を見据えた慎重な姿勢を示しています。
バイデン政権は、最後の2カ月間でウクライナ支援金の残り60億ドルを支出するとしています。