【ロシア】戦場で受刑者を活用する戦略
ロシアでは2023年3月、国家放送局RTが「ゾーン・オブ・リデンプション」というドキュメンタリーを放映しました。
ここでは、バフムートでの戦闘に参加する受刑者たちが描かれており、「受刑者は刑務所に残るか、血で罪を償うか選ぶことができた」という言葉が強調されていました。
これは、スターリンが第2次世界大戦中に使用した戦術に似ています。
ロシアは、戦争に受刑者を使う現実を否定せず、それを称賛する方向に舵を切りました。
なぜ、このような戦略を取るのでしょうか? それは、ロシアが徴兵の政治的リスクを避けながらも人的資源を補うためと考えられます。
最近では、新たな法律により、刑事事件の被告が軍に参加することで起訴を取り下げられる可能性がある制度も導入され、さらに戦力としての受刑者の活用が進んでいます。
受刑者部隊はウクライナ戦争でどの程度の効果を発揮しているのでしょうか?
これは、ロシア軍の戦略において重要な論点となっています。