【インドネシア】ASEAN、EUに遅れをとる現状
ASEANは現在、ルール作りの面で欧州連合(EU)に大きく遅れをとっています。EUは、域外の国々にも影響を与える規制を次々と導入し、その影響はASEAN諸国にも及んでいます。インドネシアにとって問題となっているのは、EUの「反森林破壊規制(EUDR)」で、これはインドネシア産のパーム油の欧州市場進出を妨げる可能性があります。また、EUの「一般データ保護規則(GDPR)」も世界中の企業に適用され、違反した場合には厳しい罰則が科されます。
ASEANは、このようなルール作りに対して、まだ有効な対策を講じられていない状況です。アジア太平洋経済協力(APEC)の事務局長であるレベッカ・スタ・マリア氏は、「ASEANはルール作りの分野でどこにいるのか?」と問題提起しています。
ASEANがEUのような影響力を持つためには、独自のルール作りを強化する必要があります。