【世界】中国EVへの関税、ブーメラン効果に警鐘
欧州連合(EU)が中国製バッテリー電気自動車(EV)に対する制裁関税を課す決定をしたことが波紋を広げています。
EUの経済シンクタンク「ブリューゲル」は、この関税はEU自身に害をもたらし、自動車産業の競争力を低下させると警告しています。
EU委員会は、制裁関税を支持する票を確保したと発表しましたが、実際には12カ国が棄権し、5カ国が反対しました。
この決定に対し、複数の加盟国と自動車業界から懸念の声が上がっています。
ブリューゲルの報告によると、関税によりEUの自動車メーカーがグローバルな競争圧力から逃れ、中国との協力関係を築く機会を失うことになるとされています。
さらに、関税は世界貿易の分断を招き、EU経済にも悪影響を与えると指摘されています。
EUはまだ方針を変えることができると報告は結論づけています。