【ネパール】エヴェレストの標高上昇の新発見
世界最高峰エヴェレストの標高が近年、最大で50メートル高くなったことが研究で明らかになった。この高さの変化は、ヒマラヤ山脈のアルン川が岩や土を浸食することにより、地殻が軽くなり、それが山を押し上げているからだという。研究は、英国のユニヴァーシティー・コレッジ・ロンドン(UCL)のチームによって行われ、科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」に掲載された。
研究によると、アルン川が地表を削ることにより、地下のマントルにかかる重みが減り、地殻が上昇するという。この現象は「地殻均衡リバウンド」と呼ばれ、年間約2ミリメートルのペースでエヴェレストが高くなっていることがGPS測定で確認されている。
この発見は、ヒマラヤ山脈が形成された原因であるプレートテクトニクスに新たな洞察を加えるものである。エヴェレストの標高が上昇する背後には、地球のダイナミックな力が働いていることが示された。しかし、この理論にはまだ不明な点が多く、研究は続けられる必要がある。
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