【ノルウェー】チェルノブイリ森林火災でセシウムの数値上昇か
ノルウェー北極圏のロシア国境付近で放射性セシウム137の数値が上昇しています。
この事態の原因として、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所近郊で発生している森林火災が疑われています。
ノルウェー放射線・原子力安全局(DSA)によると、この地域で検出された放射性セシウムは「非常に低い」レベルで、人体や環境への直接的なリスクはないとされています。
DSAは、スヴァンホフトやヴィクスヨフィエルの観測所で、今月9日から16日までの期間にセシウムを測定しました。
同局は「ノルウェーの観測所では常にセシウムが検出されており、そのほとんどがチェルノブイリ原発事故によるものである」と説明しています。
今回の数値上昇も、チェルノブイリ周辺の森林火災が原因である可能性が高いと指摘しています。
同様の現象はフィンランドでも確認されており、同国の放射線・原子力安全局も観測所8か所で通常よりわずかに高いセシウムが検出されたと発表しています。
この現象により、ヨーロッパ北部での放射性物質の動向に注目が集まっています。