【ブラジル】南ピアウイ州ジルブエスの砂漠化が進行中
南ピアウイ州ジルブエスに位置する、ブラジル最大の砂漠化核心地帯では、植生が希薄です。ここでは雨季であっても静寂が支配し、僅かに残る木々に避難する鳥の声が、風の音にかき消されがちです。
地元の学校教師(63歳)は「乾季にはすべてが赤く変わり、木々からは葉が落ち、とても乾燥します」と話します。雨季は10月から3月までで、この時期は高温を和らげる冬とされますが、「昨年から特に暑さが増しています」と教師は付け加えます。
地方では3月末に訪れた取材団が、雨によって赤土が泥となり、靴にくっつく様子や、車が滑る様子を目撃しました。雨は乾燥と高温の進行を見せかけ上覆い隠します。
1960年から1990年の間に、この地域の乾燥指数は0.66(乾燥亜湿潤気候)でしたが、2010年から2020年にかけては0.52(半乾燥気候)に下がりました。降水量の減少は、原生植物の伐採と連動しています。植物が大気中に放出する水分量が減少するため、砂漠化が進んでいます。セラードは既に原生地の46%を失っています。
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